ニュースレター131号、2026年1月号がリリースされました

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はじめに

MikroTikから2026年1月のニュースレター第131号が公開されました。今回の内容は、400GbpsスイッチのCRS804 DDQ、LTE製品ラインのCategory 7へのアップグレード、そしてRouterOS 7初の長期サポート版リリースと、非常に盛りだくさんな内容となっています。

CRS804-4DDQ-hRM:コンパクトな400Gbpsスイッチ

製品概要

MikroTikが新たにリリースしたCRS804 DDQは、400Gbps対応のコンパクトな1Uラックマウントスイッチです。価格は1,295ドルと、400Gbps対応製品としては非常にコストパフォーマンスに優れています。

主な仕様:

  • 4ポート 400G QSFP-DD (40G/50G/100G/200Gにも対応)
  • 2ポート 1G/10G Ethernet
  • Marvell 98DX7335スイッチチップ搭載
  • クアッドコア 2.0GHz ARM CPU
  • 4GB DDR4 RAM
  • RouterOS v7対応
  • デュアル冗長ホットスワップ電源
  • 2基のホットスワップ冷却ファン
  • 消費電力:フル稼働でも123Wのみ

特徴

ブレイクアウト対応の柔軟性

CRS804 DDQの最大の特徴は、400G QSFP-DDポートが8つの独立したデータレーンで構成されている点です。これにより、以下のような柔軟な接続が可能になります:

  • 2×200G (AIワークロード向け)
  • 4×100G (従来機器との接続)
  • 8×50G (密度の高い接続)
  • その他、40G、25G、10Gなどにも対応

現在のネットワークに導入しても、将来的により高速な接続にアップグレードする際にスイッチ自体を交換する必要がないという、将来性の高い設計になっています。

信頼性

データセンターや重要なネットワーク環境での使用を想定し、冗長性を含めた機能設計がされています。

  • ホットスワップ電源(2基標準装備)
  • ホットスワップ冷却ファン(2基)
  • 低消費電力設計(123W)

想定される使用シーン

① AIとGPUクラスター

小〜中規模のAI環境に最適で、予測可能な低レイテンシと完全なワイヤースピード・スイッチングを実現します。GPUノードとストレージ間のトラフィックをボトルネックなく処理できます。

② 将来性を考慮した既存ネットワークへの導入

既存のラック環境でも高速なコアまたはアグリゲーションスイッチとして機能し、適切なブレイクアウトケーブルを使えば、世代を問わずSFPやQSFPポートを持つあらゆる機器と接続できます。

③ オールフラッシュストレージファブリック

ネイティブの400Gポートを高速ストレージアップリンクに使用したり、2×200Gリンクに分割することが可能です。メディア制作、科学研究など、高速なデータ移動が必須の環境に最適です。

④ 限られたラックスペースでの400Gbpsファブリック構築

4つの400Gポートを使って強力なスパインやバックボーンファブリックを構築できます。小規模データセンター、エンタープライズポッド、エッジコンピュート環境など、従来の400G機器では騒音が大きすぎる、サイズが大きすぎる、または高価すぎる環境に最適です。

交換パーツの提供

  • G1382-0350WNA (139ドル):48V DC telecom_IN ホットスワップ電源
  • G1394-0350WNA (119ドル):12VDC 27.5A 350W ホットスワップ電源(CRS804のデフォルト)
  • MT-HotSwapFan-V2 (29ドル):ホットスワップ冷却ファン

RMK-2×10/19アクセサリが標準で付属しており、標準の19インチラックの1Uスロットに2台のCRS804を設置できます。

LTE製品のCategory 7へ

CAT6からCAT7へ:

MikroTikの人気LTE製品ラインが、LTE Category 6からCategory 7へと一斉にアップグレードされました。しかも、性能向上だけでなく価格も値下げされています。

CAT7アップグレードの主なメリット

① アップロード速度が2倍に

理論値では最大300Mbps(ダウンロード)/100Mbps(アップロード)に対応します。 ※実際の速度はLTE基地局のインフラや環境によって変動します

② 周波数帯域の拡大

新たにBand 32(1500MHz)とBand 28(700MHz)に対応し、混雑したエリアでもより安定した接続が可能になりました。

③ キャリアアグリゲーション(2×CA)対応

複数の周波数帯を同時に使用することで、混雑した環境でも高い応答性と効率を実現します。

④ 同じ設計で互換性維持

インストールや設定方法に変更はなく、既存のCAT6製品からスムーズに移行できます。

⑤ より低価格に

性能が向上したにもかかわらず、前世代のLTE6製品よりも低価格で提供されます。特に大量注文では大きなコストメリットがあります。

ただし残念ながら日本では技適の取得が出来ていないので使用できません。

導入事例

興味深い2つの実例が紹介されています。

バンコクの大学キャンパスネットワーク近代化

レガシーから100Gbpsへ:バンコクのキャンパスネットワークアップグレード

タイの名門大学附属中等学校が、17階建ての学術ビルで大規模なネットワークアップグレードを完了しました。日常的に対応できなくなったレガシーインフラを刷新したプロジェクトです。

プロジェクト概要

  • 毎日2,000人以上のユーザーに対応
  • 10〜100Gbpsのコア接続を実現
  • LAN、VoIP、アクセスポイント、CCTVシステムに対応
  • コアからアクセスまですべてMikroTikのルーティングとスイッチングで構築
  • パフォーマンス、冗長性、将来の拡張性を確保しつつコスト効率を維持

「エンタープライズレベルのコストなしに、何千人もの日常ユーザーに対応できるネットワークが必要でした」とプロジェクト関係者は語っています。

使用された機器

  • CCR2216-1G-12XS-2XQ
  • CRS520-4XS-16XQ-RM
  • CRS518-16XS-2XQ-RM
  • CRS504-4XQ-IN
  • CRS326-24S+2Q+RM
  • CRS312-4C+8XG-RM
  • CRS354-48P-4S+2Q+RM
  • CRS328-24P-4S+RM

このプロジェクトは、MikroTikパートナーであるNeXTGENiT、SIMAT、G-Netによって実施され、以下の技術が実装されています:

  • ハードウェアLayer 3オフロード
  • リンクアグリゲーション
  • ハードウェアとソフトウェアの両レベルでの高可用性

ディストリビューターがネットワークトポロジー図を公開しており、詳細な構成を確認できます。

キツネ対策ネットワーク:60GHz無線で鶏舎を守る

単なるフェンス以上のハイテク対策

キツネが毎晩農場の鶏舎を訪れるようになったとき、その解決策は単純なフェンスではなく、はるかにテクノロジカルなものでした。

システム構成

  • 60GHz ポイント・ツー・ポイント無線リンク
  • 2台のIPカメラ
  • エンドツーエンドMikroTikセットアップ

これにより、自宅と50m離れた鶏舎の間に、安定した低レイテンシのビデオ監視システムを構築しました。木が間にある環境でも問題なく動作します。

使用機器

  • MikroTik Cube 60 Pro ac (60GHz無線)
  • CRS112-8P-4S-IN (PoE対応スイッチ)
  • PoE IPカメラ (2台)

VARIAのWebページでは、このプロジェクトについて次のようにコメントしている:

「このプロジェクトは、プロフェッショナルなネットワークおよび無線技術が、小規模な農業用途でも効果的に使用できることを印象的に示しています。MikroTik Cube 60Pro ac、CRS112-8P-4S-IN、PoE IPカメラの組み合わせにより、セキュリティ、動物福祉、そして日常的な使いやすさを兼ね備えた、堅牢で将来性のあるシステムが実現しました」

システムの特徴

  • 信頼性の高いライブモニタリング
  • 耐候性ハードウェア
  • 動物と飼い主の両方に安心感を提供

RouterOS 7.20.7 長期サポート(long-term)版リリース

v7初の長期サポート版

RouterOS 7.20.7は、v7シリーズで初めて長期サポート(Long-Term)ステータスを獲得したリリースです。これは最大限の安定性を意味し、信頼性が最優先される本番環境向けのリリースであることを示しています。

その他のトピック

新しいビデオ:コンテナアプリがかつてないほど簡単にセットアップ

MikroTikは、RouterOS v7のコンテナ機能を解説する新しいビデオを公開しました。

「CONTAINERS – ONE CLICK」と題されたこのビデオでは、RouterOS v7でのコンテナアプリケーションの展開がいかに簡単になったかを実演しています。

  • YouTubeで視聴可能
  • TikTubeでも視聴可能

リンク

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