日本ではサイズ的に最も使用しやすいサイズであるRB2011の後継機種は長らく出ていませんでした。
が、Twitterを確認していたところ気になるTweetが流れているのを確認しました。
Tweetはこちら。
調べてみると、どうやらRB4011として販売されるようです。
予定されている機種は2機種になります。
- RB4011iGS+RM
- RB4011iGS+5HacQ2HnD-IN
RB4011iGS+RM
Product code | RB4011iGS+RM |
CPU | 4 core AL21400 1.4 GHz |
Size of RAM | 1GB |
Storage | NAND 512 MB |
10/100/1000 Ethernet ports | 10 |
SFP+ | 1 |
Switch chip model | RTL8367SB |
Power Jack | 1 |
PoE in | Yes (port 1), passive, 18 – 57 V |
PoE out | Yes (port 10), passive, up to 57 V |
Max power consumption | 18 W without PoE out, 33 W with PoE out |
Supported input voltage | 12 V – 57 V (jack) |
Voltage Monitor | Yes |
PCB temperature monitor | Yes |
Operating temperature | -40 C .. +45 C |
Dimensions | 228 x 120 x 30 mm |
Serial port | RJ45 |
License level | 5 |
Operating System | RouterOS |
無線LANが付いていないタイプになります。筐体サイズ的にはRB2011と同じようです。
ハードウェアスペック的には、CPUはAlpine AL21400(1.4GHz)で4コアARMになります。メモリは1GBでストレージは512MBになるようです。このあたりはスペックは、現在販売されている、RB1100AHx4と同じですね。位置づけ的にはRB1100AHx4の後継としても見ることが出来ると思います。
ただ、個人的に嬉しいのはアップリンクが10G SFP+になったことですね。世間的には10GBASE-Tの方が嬉しい方が多いと思いますが、それでも気軽にLANの10G化を行える手段が用意されるのは良いことだと思います。
IPsecについてもHWレベルでの暗号化アクセラレータが搭載されているようなので、スループット的にも問題ないかと思います(RouterOSがこなれていれば、ということになりますが)。
今まであったようなラックマウントサイズの筐体は用意せずに、マウント金具で対応する方向のようです。
またカラーバリエーションも赤から黒に変更になったようです。
RB4011iGS+5HacQ2HnD-IN
Product code | RB4011iGS+5HacQ2HnD-IN |
Architecture | ARM 32bit |
CPU | AL21400 |
CPU core count | 4 |
CPU nominal frequency | 1.4 GHz |
Dimensions | 228 x 120 x 30 mm |
License level | 5 |
Operating System | RouterOS |
Size of RAM | 1 GB |
Storage size | 512 MB |
Storage type | NAND |
Tested ambient temperature | -40°C .. +45° |
Wireless 5 GHz number of chains | 4 |
Wireless 5 GHz standards | 802.11ac |
Antenna gain dBi for 5 GHz | 3 |
Wireless 5 GHz chip model | QCA-9984 |
Wireless 2.4 GHz number of chains | 2 |
Wireless 2.4 GHz standards | 802.11b/g/n |
Antenna gain dBi for 2.4 GHz | 3 |
Wireless 2.4 GHz chip model | R11e-2HnD |
こちらはRB4011iGS+RMの無線LAN付きのものになります。ハードウェアスペックはRB4011iGS+RMと同じです。無線LAN部分だけは以下のようになっています。
- 2.4GHz
- インターフェース:R11e-2HnD
- 対応周波数:2412 – 2484 MHz
- 2chains
- 5GHz
- インターフェース:QCA-9984
- 対応周波数:5150 – 5875 MHz
- 4chains
5GHzはCPUが対応しているのでそのまま、2.4GHzは外付けする形で、Routerboardの R11e-2HnD を載せる形になるようです。
5GHZの方は記載の通り4chainsなので理論値1,733Mbpsまで対応しています。802.11ac wave 2の記載はカタログにはないので、対応については不明です。
まとめ
以前まではRB3011の小型筐体のバージョンは出ないのか?とMikrotikに確認していましたが、最終的には新しいRB4011として出す形になったようです。そういう意味ではRB3011は短命の機種に終わりそうな感じもします。
販売開始日については情報は見当たりませんでした。しかし、一部のストアに掲載されていることから、9月には出荷が開始になるのではないかと予想しています。
販売価格はVAT抜きでRB4011iGS+RMは約170ユーロ程度、RB4011iGS+5HacQ2HnD-INは約200ユーロ程度になるのではないでしょうか。
個人的には自宅にあるRB2011を退役させる意味で複数台欲しいところです。
追記:2018年9月2日
そういえば、RB2011、RB3011と装備されていたLCDパネルは無くなっていますね。感圧式ということであまり品質は良いものではなかったですが、それでも一目で状況が分かったりするので、便利には使えていただけに、この点は少し残念かもしれません。
公式フォーラムにもTopicが出来ていたのを確認しています。コストパフォーマンス的にはCCR1009のPassiveモデルを置き換えるものになるのでは、という考察がなされています。
追記:2018年9月7日
Mikrotik公式サイトにも情報が掲載されていることを確認しました。
メーカー価格はRB4011iGS+RMは199ドル、 RB4011iGS+5HacQ2HnD-IN は249ドルだそうです。
追記:2018年9月9日
海外の某ストアでは出荷開始が9月21日と書かれていました。