Mikrotikが配布している広報用のドキュメント、ニュースレターの最新号となる90号が公開になりました。
以前に情報が出ていた新製品に関して、さらに具体的な情報が出てきています。
CRS326-24S+2Q+RM
MUM EUで発表になっていたCRS326-24S+2Q+RMについて、詳細な情報と価格が出てきました。
”Our fastest switch for the most demanding setups”ということで、厳しい環境での高速なスイッチでの使用を想定しているとのことで、Mikrotik製品としては最も高速なスイッチ製品となるようです。
スペック自体は以前の情報と変わらず、 40Gbps QSFP+を2port備えるスイッチとなるようです。
CRSシリーズということで、RouterOSとSwOSの切り替えができということで、L3スイッチ相当の機能が必要な時はRouterOSを使用することを推奨しています。
また、メンテナンス性を考慮して電源が冗長構成になっています(ユニットは分離しているが、電源部のみの交換は出来ない)。
Specifications
Details | |
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Product code | CRS326-24S+2Q+RM |
Architecture | MIPSBE |
CPU | QCA9531 |
CPU core count | 1 |
CPU nominal frequency | 650 MHz |
Dimensions | 443 x 183 x 44 mm |
License level | 5 |
Operating System | RouterOS or SwitchOS |
Size of RAM | 64 MB |
Storage size | 16 MB |
Storage type | FLASH |
Tested ambient temperature | -20°C to 60°C |
Suggested price | $499.00 |
Ethernet
Details | |
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10/100 Ethernet ports | 1 |
Fiber
Details | |
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SFP+ ports | 24 |
Number of 40G QSFP+ ports | 2 |
QSFP 40G accessories
Q+DA0001 – a 40 Gbps direct attach QSFP+ cable
CRS326-24S+2Q+RMが40Gbps QSFP+に対応したということで、それ向けにDACケーブルがラインナップされました。
Q+85MP01D – the 40 Gbps 850nm optical QSFP+ module
光ファイバ向けのQSFP+モジュールも単品でラインナップされました。
DACケーブルもQSFP+モジュールのどちらも価格はだいぶ安いのではないでしょうか。
Q+BC0003-S+ – a 40 Gbps QSFP+ breakout cable to 4x10G SFP+
CRS326-24S+2Q+RM向けに40Gbpsを10Gbps*4の形に分離して使用できるブレイクアウトケーブルということのようです。
QSFP+およびSFP+モジュールが統合されているため、CRS326-24S+2Q+RMを他の4つの10G SFP+デバイスに簡単に接続できるということで、ケーブルの長さは3メートルで用意されるようです。
LHG XL 52 ac
LGHシリーズとして展開しているモデルの、Wi-Fi5対応モデルが発表になりました。アウトドア対応はもちろんのこと、最良環境では最大40kmの距離でのリンクアップができるそうです。
中々日本では使える機会はないと思いますが、離島とかサテライト環境などでは使えそうな気がしますね。
CRS312-4C+8XG-RM
こちらもMUM EUで発表になっていたスイッチ製品の一つですね。
5Gおよび10Gbps Ethernetに対応したポートが8、10Gbps Ethernetと10Gbps SFP+に対応したComboポートが4搭載した製品になります。
マルチメディア、科学研究、ビッグデータなどの高速なネットワークが必要になる環境をターゲットにしているということで、 ノンブロッキングスループットは120Gbps、スイッチング容量は240Gbps、転送速度は178Mppsだそうです。このカタログスペックが発揮できるのであれば、非常に面白い製品になると思います。
Specifications
Details | |
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Product code | CRS312-4C+8XG-RM |
Architecture | MIPSBE |
CPU | QCA9531 |
CPU core count | 1 |
CPU nominal frequency | 650 MHz |
License level | 5 |
Size of RAM | 64 MB |
Storage size | 16 MB |
Storage type | FLASH |
Tested ambient temperature | -30°C to 70°C |
Suggested price | $599.00 |
Ethernet
Details | |
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10/100 Ethernet ports | 1 |
Number of 5G/10G Ethernet ports | 8 |
Number of Combo 10G Ethernet/ SFP ports | 4 |
PWR-LINE PRO
PLC、いわゆる電力線通信環境を構築するためのユニットだそうです。
電力線を介したデータは100Mbpsに制限されますが、PWR-LINE PROを使用すると最大600Mbpsまでスループットを上げられるそうです。
基本的にはこのユニットは2つで1ペアで使用することを想定しているようですが、他のPL75xxシリーズとも協調して使えるようです。
Specifications
Details | |
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Product code | PL7510Gi |
Tested ambient temperature | -40°C to 60°C |
PLC chipset | QCA7550 |
PoE out | Passive PoE |
Max out per port output (input < 30 V) | 350 mA |
Max total out (A) | 350 mA |
Max power consumption | 14 W |
Max power consumption without attachments | 5 W |
10/100/1000 Ethernet ports | 1 |
Suggested price | $59.00 |
5G mobile network
Mikrotikはラトビアのモバイルネットワーク業者であるLMTと共同で、5Gモバイルネットワークを構築したようです。
今後も情報は出していくそうなので、色々と面白い情報が確認できるようになると思います。
その他
他にも、Routerboard製品をモバイルバッテリーに接続して、どこでもネットワークを作れる手軽さを改めてアピールする形や、 ロボレース(フォーミュラEチャンピオンのLucas Di Grassiが管理するプロジェクト)での自立ネットワーク構築にhAP acが使われたりしているそうで、ワールドワイドでMikrotik製品が多く使われていることのアピールがつづられています。
https://download2.mikrotik.com/news/news_90.pdf