はじめに
RouterOS v7の情報については最近静かだった気がしますが、先日ROS7.1beta3のアップデートがきました。
最初は気がつかなかったのですが、Twitterを覗いていたところWPA3に対応した、みたいな呟きを確認したところそもそも802.11ac wave2対応が主だったらしいということで2度驚くことになりました。
該当する呟き
公式Wiki
※今後はこっちのURLの方が正式なwiki/helpページになるっぽいです。
https://help.mikrotik.com/docs/display/ROS/WifiWave2
該当機種
- hAP ac³ (non-LTE)
- Audience
- Audience LTE6 kit
- RB4011iGS+5HacQ2HnD
wifiwave2パッケージは、
- IPQ4019およびQCA9984ワイヤレスインターフェイスと互換性
- RouterOSv7のARMビルドでのみ使用できる
- 10MBの空き容量と少なくとも256MBのRAMが必要です。
制約事項
- wifiwave2パッケージはCAPsMANと互換性がない
- RB4011iGS + 5HacQ2HnDの2.4GHzワイヤレスインターフェイスはwifiwave2パッケージと互換性がない。パッケージがインストールされていると使用できなくなる。
コメント
で、これそれだけじゃなくて機能をみると以下のことが書いてあり、
- WPA3 authentication and OWE (opportunistic wireless encryption)
- 802.11w standard management frame protection
- Initial implementation of MU-MIMO and beamforming
- 400Mb/s maximum data rate in the 2.4GHz band for IPQ4019 interfaces
WPA3対応、およびMU-MIMO対応などはようやく大手に追いついた感じはあるかと思います。
また設定のパラメータとして、
パラメータ | 概要 |
band ( 2ghz-g | 2ghz-n | 2ghz-ax | 5ghz-a | 5ghz-ac | 5ghz-an | 5ghz-ax ) | Supported frequency band and wireless standard. Defaults to newest supported standard. Note that band support is limited by radio capabilities. |
channel-width ( 20mhz | 20/40mhz | 20/40mhz-Ce | 20/40mhz-eC | 20/40/80mhz | 20/40/80+80mhz 20/40/80/160mhz ) | Width of radio channel. Defaults to widest supported. |
security.authentication-types ( list of owe, wpa-eap, wpa-psk, wpa2-eap, wpa2-psk, wpa3-eap, wpa3-psk ) | Authentication types to enable on the interface. Defaults to an empty list (open AP) if security.passphrase is unset or ‘wpa2-psk’, if it is. |
など、160MHzとかも見えるのでパフォーマンスでも大丈夫になるのかなと。
そういう意味ではRouterOS v6はkernel問題でどうしても対応できず、v7で諸々解決したためにこの辺りのアップデートが出来たのかなと思います。
ということで日本の代理店さんには是非ともRB hAP ac3やRB4011を輸入していただき、試した上で日本でも大手振って販売してほしいものです。