Mikrotikのその時の最新情報が掲載されるニュースレターの75号が公開になりました。
今回は日本で来そうなのはCSS(Cloud Smart Switch)だけかなぁと。
cAP lite
Access Point向けの機材になります。2.4GHz対応のデュアルチェインのものになります。一応300Mbps対応ですね。どちらかというとCAPsMANのCAPsとして使用するためのもののようです。メーカー販売価格も29ドルなので、どちらかというとAPをばらまいて設置するものでしょう。
面白いのは天井設置用と壁設置用の2つのケースが用意されていることです。また、例として3Dプリンタでケースを自作するのも良いとされています。
日本では2.4GHzのみの対応だと訴求力がないものですが、アジアの一部の地域などでは安価な環境づくりに向いているのでしょう。
Product specifications
Details | |
---|---|
Product code | RBcAPL-2nD |
CPU nominal frequency | 650 MHz |
CPU core count | 1 |
Size of RAM | 64 MB |
10/100 Ethernet ports | 1 |
Wireless standards | 802.11b/g/n |
Wireless chip model | QCA9533 |
Supported input voltage | 5 V – 60 V |
PoE in | 802.3af/at |
Dimensions | Wall case: 88 x 52 x 20 mm Ceiling case: ⌀88 mm x 20 mm |
Operating System | RouterOS |
Tested ambient temperature | -40°C .. +70°C |
License level | 4 |
Antenna gain DBI | 1.5 |
CPU | QCA9533 |
Max Power consumption | 4W |
Number of chains | 2 |
Storage type | FLASH |
Storage size | 16 MB |
Suggested price | $29 |
DISC Lite5
こちらは打って変わって、5GHz対応のアンテナユニットになります。どちらかというとこっちはポイントツーポイントに使用するもののようです。こちらもメーカー販売価格48ドルなので安価なユニットとして販売されるものと思われます。
Product specifications
Details | |
---|---|
Product code | RBDisc-5nD |
CPU nominal frequency | 600 MHz |
CPU core count | 1 |
Size of RAM | 64 MB |
10/100 Ethernet ports | 1 |
Wireless chip model | AR9344 |
Wireless standards | 802.11a/n |
Supported input voltage | 11 V – 30 V |
PoE in | Yes |
Dimensions | ⌀ 265mm, height: 80mm |
Operating System | RouterOS |
Tested ambient temperature | -40°C .. +70°C |
License level | 3 |
Antenna gain DBI | 21 |
CPU | AR9344 |
Max Power consumption | 6W |
Number of chains | 2 |
Storage type | FLASH |
Storage size | 16 MB |
Suggested price | $48 |
CSS326-24G-2S+RM
Cloud Smart Switch、略してCSSだそうです。たぶんですが、CRS226の廉価モデルということになると思います。
なぜ廉価モデルというと、RouterOSではなくSwOSを採用しているからです。SwOSはだいぶ古くからMikrotik製品で採用されているのですが、どうにも設計思想が古く、色々と機能が足りていない感じです(SNMPが今更v1にしか対応していないなど)。
Switch ChipはMarvellを採用しているということで、もしかしたらCRS226で言われていた非力さが改善されている可能性もあります。また、10Gbps SFP+についてももしかしたらパフォーマンスが期待できるかも、という感じです。
ただ筆者的に購入したいかと言われれば・・・。
Product specifications
Details | |
---|---|
Product code | CSS326-24G-2S+RM |
10/100/1000 Ethernet ports | 24 |
Power Jack | 1 |
PoE in | Yes |
Supported input voltage | 8 V – 30 V |
Dimensions | 440 x 144 x 44 mm |
Operating System | SwOS |
Tested ambient temperature | -40°C .. +70°C |
Max Power consumption | 19W |
SFP+ ports | 2 |
Storage type | FLASH |
Storage size | 2 MB |
Suggested price | $139 |
CRS106-1C-5S
Cloud Router SwitchシリーズのSFPスイッチになります。
また、面白いことに、背面にCombo portが用意されているものになります。
あまり日本国内ではSFPスイッチのオフィスなどでの採用というのは見かけないのですが、ヨーロッパなどではあるということなのでしょうか。
とりあえずのFibreスイッチが欲しいときは重宝するかもしれません。
Product specifications
Details | |
---|---|
Product code | CRS106-1C-5S |
CPU nominal frequency | 400 MHz |
CPU core count | 1 |
Size of RAM | 128 MB |
10/100/1000 Ethernet ports | 1 |
Power Jack | 1 |
PoE in | Yes |
Supported input voltage | 11 V – 30 V |
Dimensions | 114 x 137 x 29mm |
Operating System | RouterOS |
License level | 5 |
CPU | QCA8511 |
Max Power consumption | 11W |
SFP ports | 6 |
Serial port | RJ45 |
Storage type | FLASH |
Storage size | 16 MB |
Suggested price | $59 |
TR-069対応
TR-069 – Wikipedia | https://en.wikipedia.org/wiki/TR-069
ブロードバンドフォーラムが標準化を行っているエンド・ユーザ機器(CPE: Customer Premises Equipment)の遠隔管理のためのアプリケーション層プロトコル、だそうです。
機器の遠隔管理のためのプロトコルだと思うのですが、無線LAN機器などにはうってつけなのではないでしょうか。
たしかCiscoなども採用していたと思うので、この手の機器では採用されるのがスタンダードになりつつあるのかもしれません。エンタープライズ向けの機能を採用してくるのも、いい傾向だと思います。
SwOSとRouterOSのDual boot対応
CRS326で予告されているとおり、CRS326はRouterOSとSwOS2つを切り替えてbootできるようになるようです。RouterOSほど機能は不要な場合はSwOSを使用するなど切り替えができるようになります。
切り替え自体は更に下で動作するRouterBOOT側で切り替えるようにするみたいですが、どんな感じになるのでしょうね。願わくばバグが多く潜むことにならなければいいのですが・・・。