Mikrotikの最新情報が掲載されるニュースレターの77号が公開になりました。
CRS317-1G-16S+RM
MUMで公開されていたCRS-317-1G-16S+RMがようやく販売開始されました。Routerboard.comにも掲載されていることを確認しています。
以前から販売されているCCR1016-12S-1S+の下位製品という扱いになるのでしょうか。お値段自体も結構手頃な感じになっています。
Cloud Router Switchシリーズなので、どちらかというとL2よりは製品になると思います。搭載されているCPUも以前からお伝えしているとおり、SMBなスイッチ向けに開発されているCPUのようなので。
ただ、従来製品と違ってハードウェアベースのスパニングツリープロトコルであるMSTPに対応していたり、リンクアグリゲーションの拡張?機能にも対応しているそうです。
ただこれらの機能を使用する場合はRouterOSを使用する必要がありそうです。SwOSとのDualBootがウリでもありますので、SwOSに切り替えて、ただのSFP L2スイッチとして使うということも出来ますが、まぁあまり使用することは無い気がします。
この製品は今のところ300ドル程度で販売されているようです。
SXTsq Lite5
Mikrotikが得意としているWireless Point to Pointな製品です。ウリは12kmまで届くとされている製品ということになるでしょうか。
100Mbps対応の製品ですが、向こうでは使用できるNv2という無線LAN プロトコルをしようするとスループットと安定性を確保できるらしいので、そこそこ売れるような気がします。
またメーカー小売価格も46ドルなので、結構お手軽と言えるでしょう。
wAP LTE kit & wAP R
防水対応でLTE対応SIMカードを内蔵できるWirelessアクセスポイントデバイスになります。
幾つか種類が出るようなのですが、国際版、USのLTE SIMがセットになっているモデルは119ドル、LTEがセットになっていないモデルは79ドルだそうです。
このモデルの違いはというと、
- The wAP LTE kit (EU) includes LTE modem that supports International LTE bands 1,2,3,7,8,20,38 and 40.
- The wAP LTE kit (US) includes LTE modem that supports LTE bands 2,4,5 and 12, mostly used by mobile operators in United States, Canada and Latin America.
- The wAP R is shipped without LTE card installed (empty miniPCI-e slot), so you can use your own LTE card.
LTEの対応バンドが違うようですね。もちろんセットになっているSIMカードキャリアも違うと思いますから、データ使用料金も違うと思いますが・・・
日本でもこのような製品が出始めているようですが、Mikrotikのこのような製品も日本で出ればなぁと思います。とはいえ技適の敷居がすごい高いと思いますが。
その他
他にも、DynaDish 6や新しいLHG seriesの情報も掲載されているのですが、DynaDishは通常の5GHz製品とは違い6GHz対応製品ということで、まぁ難しいかなということと、LHGシリーズは、Point to Point製品なのですが、上位の2機種はハイパワーモデルということで、国内販売は難しいですよね、というものです(カタログスペックなら最長40kmまでいけるそうです)。
Traffic Generator
そういえば、Mikrotik製品のおもしろ機能として、トラフィックジェネレーター機能が搭載されているのですが、以外に活用できます。テスト構成によってはRouterboard製品(RouterOS搭載)が2台必要になったりしますが、専用の機械を使用するよりお手軽に性能をチェックできたりします。もちろん、パケットの生成も出来たりしますので手軽なトラフィックジェネレーターとして使用してみてはいかがでしょうか。
ただし、Routerboardが対応しているワイヤースピードまでしか使えませんが(流石に100Gbpsや200Gbpsとかはムリです)。
このあたりの使用方法などについても、blogで取り上げられたらと思ってはいます。