最近、更新しておりませんで申し訳ありません。
そろそろMikrotikとしては年末進行に入ってきたのか、動きはゆっくりになりつつあります。
というわけで、最近の更新情報から気になったことをお伝えしようかと思います。
RouterOSのrcブランチは記事作成時では61まで進んでおります。
もっぱらBridgeのハードウェアオフロード対応に関する修正が主な内容なのですが、いくつか気になる更新内容もあります。
- lte – allow to specify the MAC address for passthrough mode;
- chr – added KVM memory balloon support;
- routerboot – RouterBOOT version numbering system merged with RouterOS;
他にも多くの更新内容がありますので、気になる方は公式フォーラムを確認してみてください。
ただし、適用には十分注意するようにしてください。あくまで人柱に成れる方に対して提供しているものになるので、bootしないなどやあの機能が使用できなくなっているなどあっても、戻せるかた、もしくなnetinstallなどでリストアできる方が実施してください。
- lte – allow to specify the MAC address for passthrough mode;
これについては、RCブランチの中で何回か更新が入っています。いくつかの機材への対応のほか、それを使用するためのパススルー対応を進めているようです。
残念ながらRouterboard製品における日本での使用については、なかなか厳しいものがありますが、うまいこと使用できるとHotspot的な使用ができ、幅が広がるかもしれません。
- chr – added KVM memory balloon support;
Cloud Hosted Router(CHR)ですね。AWSで使用できるようになっていたりして便利になってきたと思います。
個人的に利用するのであれば、CHRをクラウド上に配置し、拠点などにAPとなるRouterboardを設置、CAPsMANで遠隔管理などを行う、でしょうか。Resource監視などはDudeを使用すれば可能かと思います。
ただ、フォーラムではいろいろなNICなどに対する対応なども出てきているので、オンプレミスで使用する際は、demoモードでの動作確認は必須化と思います。
- routerboot – RouterBOOT version numbering system merged with RouterOS;
どこかで少し情報としてお伝えしましたが、今までRouterBOOTと呼ばれるRouterboardでのFirmwareのバージョンニングについては、独自のバージョンが付与されていました。
それが、今回のrcの中で基本的には、配布しているRouterOSのバージョンと揃える形となったようです。これで、現在適用しているRouterBOOTが最新版かどうか判断しやすくなったかと思います。
また、アップデートした際にも、今まではlogにしか適用のステータスが出力されていなかったのですが、GUIでも /system routerboard に赤字でその旨が出力されるようになりました。
- capsman – use “adaptive-noise-immunity” value from CAP local configuration;
これについてはどういうことかなと思っていたのですが、どうやら、APとして使用しているRouterboardの設定を反映したうえで、CAPsMANへ取り込むというもののようです。
最初からCAPsMANにCAPを設定してしまうと、CAPsMAN側でAPに対する細かい設定が必要ですが、予めAP側で“adaptive-noise-immunity”をはじめとしたパラメータが設定されていた場合、その時の値をCAPsMAN側に反映するというもののようです。ただし、APで設定されたパラメータのうち、“adaptive-noise-immunity”以外のどのパラメータが反映されるのか、また、それがどのようにCAPsMAN側で作用するかについては、今のところWikiを含めて説明が見当たりません。
これでについては、後ほどサポートに確認してみようかと思います。
Manual:CAPsMAN – MikroTik Wiki
https://wiki.mikrotik.com/wiki/Manual:CAPsMAN
What is adaptive-noise-immunity setting?
Adaptive Noise Immunity (ANI) adjusts various receiver parameters dynamically to minimize interference and noise effect on the signal quality [1] This setting is added in the wireless driver for Atheros AR5212 and newer chipset cards
RCブランチについては61なので、そろそろcurrentに反映してくれてもいいかなと思っています。
また、色々と変わるであろうver.7についても期待しているのですが・・・