MUM EU 2017で、有用な情報が発表されていました。

この記事は約3分で読めます。

Mikrotikはディストリビュータやユーザに対して、情報共有をするということでMikrotik User Meeting、通称MUMを世界各地で開催しています。(日本でも過去に開催されています)

先日MUM Europa 2017がイタリアのミランで開催されたのですが、その中でMikrotikの中の人であるJanis Megisにより「Most underused and overused RouterOS tools and features」という、ユーザにとってはとても有用な情報を公開していました。

ひとつ取り上げてみます。

”High Layer7 load”

いろいろな接続条件により、FacebookやYoutubeなどの接続を制限している場合があると思いますが、その場合RouterOSで簡単に実現するにはLayer7-protocolというFirewallのルールを使用するのですが、このルール、正規表現を使用するためにとてもリソース的には重い処理とされています。

例えば下記のようなルールがあるとします。

/ip firewall layer7-protocol
 add name=youtube regexp="^.+(youtube).*\$"
 add name=facebook regexp="^.+(facebook).*\$"
/ip firewall filter
 add action=drop chain=forward layer7-protocol=facebook
 add action=drop chain=forward layer7-protocol=youtube

正規表現で、youtube、もしくはfacebookを含む文字列があった場合、転送をドロップするというものです。

これを以下のように置き換えると良いそうです。

/ip firewall mangle
add action=mark-connection chain=prerouting protocol=udp \
 dst-port=53 connection-mark=no-mark layer7-protocol=youtube \
 new-connection-mark=youtube_conn passthrough=yes
add action=mark-packet chain=prerouting connectionmark=youtube_conn \
 new-packet-mark=youtube_packet
/ip firewall filter
add action=drop chain=forward packet-mark=youtube_packet
add action=drop chain=input packet-mark=youtube_packet

パケット全体を正規表現の対象にして、転送をブロックするのではなく、一旦DNSの名前解決が行われた際に、youtubeを含む転送を行った場合パケットにマーキングを行います。そのパケットのみを対象に転送およびinputをドロップするというものです。全部を対象にしないので、処理が軽くなるというわけです。

他にも色々と有用な情報が公開されていますので、気になる方は是非とも見てみてください。

MUM – MikroTik User Meeting /
https://mum.mikrotik.com/2017/EU/agenda

タイトルとURLをコピーしました