ニュースレター80号が公開になりました。

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記事にするのが遅れて申し訳ありません。

2週間ほど前にMikrotikの最新情報が掲載されるニュースレターの80号が公開になりました。

cAP ac

cAP ac | MikroTik
Dual-band 2.4 / 5GHz wireless access point for mounting on a ceiling or wall with two Gigabit Ethernet ports (one with PoE output), 802.11ac support a...

cAPということで、天井/壁掛けモデルのac対応版ということのようです。

構造的には後述するhAP ac2とボード的には同じなようです(少なくともCPUやメモリは一緒のようです)。

価格は69ドルということですが、実際には60ドル切ってくるんではないでしょうか。代理店さん的には頑張ろうかなぁと仰っておりました。

CRS112-8P-4S-IN

CRS112-8P-4S-IN | MikroTik
8x Gigabit Ethernet Smart Switch with PoE-out, 4x SFP cages, 400MHz CPU, 128MB RAM, desktop case, RouterOS L5

以前からユーザーには望まれていたPoEスイッチがようやく販売になるようです。計画としては24ポートのものもあったはずなので、たぶんそちらは近い将来ラインナップに加わると思います。

一応、Autosensing 802.3af/at PoE/PoE+ and Passive PoEということで、802.3afやat、PoE+などを供給側に対して自動的に切り替える機能を持っているとのことです。

ただ、フォーラムを覗いていると、PoE+な機器では動作しなかった、またPoE+の機器に対して正常に電力が供給されなかったとの記述も見られるので(この機種を指しているかは不明です)、十分に検証が必要です。

とはいえ本当に動作するようであれば、お安い価格でのPoEスイッチとして扱えるのではないかなぁと思います。

一部ストアでは予約が始まっており、ストア価格は約150ドルとなっていました。

hAP ac²

hAP ac² | MikroTik
Dual-Concurrent 2.4/5GHz AP, 802.11a/b/g/n/ac, Five Gigabit Ethernet ports, USB for 3G/4G support, universal tower case and IPsec hardware encryption ...

hAP acの後継機種になると思います。

先代と比較して良くなったところと悪くなったことがあり、いろいろと評価に悩む感じになったかと思います。

良くなった点:

  • mipsからARMになり、かつ4スレッドとなった。
  • USBポートを使用する3G/4Gモデムのサポートが正式なものになった。
  • IPsecのハードウェア暗号化に対応になった。
  • 価格が下がった。
  • APからホームルータの使用に耐えうる感じになった。

悪くなった点:

  • 搭載メモリ量は変わらず。
  • NANDストレージ量も変わらず。
  • 5GHzのアンテナがトリプルチェインからデュアルチェインに。
  • SFPポートが無くなった。
  • 筐体が安っぽくなった。

基本的にCPUがIPQ4018(たぶんMediaTek系)になったことにより、動作周波数はほとんど変わりませんが、4スレッドになったことでだいぶ動作が快適になると思います。また、ハードウェア暗号化にも対応したので、先代のようにホームルーターを兼用するには非力な面もありましたが、ようやくパフォーマンス的に標準的な水準に辿り着いたのではないでしょうか。

また、価格も先代の100ドルからうまいことコストカットできたのか、後述するアンテナがデュアルチェインになったことによるものか、60ドルを切る感じなってきています。

CPU的にスマートフォン系のCPUだと思うので、アンテナ5Ghzがデュアルチェインになりました。ここはちょっと残念な感じです。とはいえ、あまりトリプルチェインな無線LANクライアントも少ないので(Intelからはようやく出てきた感じですが)、そこまで必須ということはないと思います。ただ、このCPUは仕様書を見る限り802.11ac wave2に対応しているようなので、もしかしたら、今後のアップデートで対応してくるかもしれません。ちょっとこのあたりは期待したいところです。

Ethernetですが、今までかたくなにMikrotik製品にはSFPポートが付いてきたのですが、ホームユースを意識しているのか、搭載は見送られています。まあこれがコストカットにもなっている点はあると思いますが。筆者的には残念です。

あと、相変わらずCPUを使用するL3動作するときは、経路が2Gbpsになっているので要注意です。

筐体も若干安っぽくなったのも残念です。ほかの製品のように白い、角ばったタイプの筐体も用意していただければ良かったのにと思います。

こちらも一部ストアでは予約が開始になっています。

wAP 60G

以前から販売されているWireless Wireの防水版になると思います。

まあ無線LAN帯域として60GHzを使用しているので、日本での姿を見ることは限りなく低いと思いますが・・・

海外の方ではそこそこ売れているようで、長距離(50km)でWireless Wire + Nv2を使用して通信を確保するということなどが行われているようです。敷地などが広い海外の事情特有のものだと思います。

まとめ:

とまあこういう感じになります。

あとは「R11e-LTE」とか、miniPCI-eなLTEカードなども用意されたのですが、こちらについては義的の壁が厚いため、日本での使用は難しいと思います(LTEで1chとか20chとかあるので、面白いなぁとは思うのですが)。

R11e-LTE | MikroTik
LTE miniPCI-e card for International bands

思ったよりもhAP ac2やcAP acの販売が早くなりそうで、個人的にはうれしいですね。hAP ac2については代理店さんにコッソリ伺ったところでは、技適の取得を頑張ってくださるそうなので、皆様に入手いただけるのもそう遠くはないと思います。

今年もMikrotikは色々な製品を投入してくるようですが、今まで懸念だったミドルから下のゾーンの製品もそこそこ力のあるCPUを搭載してくると思っているので、非力な部分をようやくカバーできるようになってくると思っています。

あとは最近、トラブルの多いRouterOSの完成度が上がってくれば文句ないのですが・・・

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