日本時間の12月2日にRouterOS 7.1がtestingでリリースされましたが、公式フォーラムを確認するとそのままstableに移行したようです。
testingとして出たときの記事
公式フォーラムでの言及
You should only move to v7 if all the needed features are there. A decision was made, that we will not hold v7 release for much longer, because so many people can already use it, and it works great for 90% of users. People with specific needs for specific functions can then test 7.2 or next releases, but those who don’t need them, can safely use 7.1 now.
https://forum.mikrotik.com/viewtopic.php?t=180831#p895516
少なくともChangelogの内容はtestingで案内されたものと変わりませんが、これはそのままstableに切り替えてもユーザーには問題ないとMikroTik側は判断したとのこと。
7.1に移行するためには必要な機能が揃っているか、を事前に確認しておく必要があります。ただ、当分v6も並行して公開される状況が続くと思いますので焦って移行しなくても大丈夫かと思います。
なお、testingは7.2に移行するようです。
v7での今のところ正常に動作しないもの
確認環境(2021/12/11追記)
- 確認環境: CCR1009-8G-1S-1S+
- IPv6においてqueueを通過するように設定すると、connection-trackingが正常に動作せずIPv6通信が出来ない問題
- Windows PCからIPsec/L2TPで正常に接続出来ない
- IPsec接続設定を行ったところpre shared keyの認証が正常に行われず、そのままRouterOSを再起動するとIPsecだけでなくRouterOSの設定が一部消失する(ただし、公式フォーラムには同様の書き込みは確認出来ていません)
- v6.49.2からv7.1へupgradeチャンネルを使用してアップグレードしたところ、DHCPv6-clientが正常に動作せずprefix情報を取得できない。
- ただしnetinstallを行って7.1をインストール、その後設定を投入すると正常に動作することを確認
追記:2021/12/07
上記のWindows PCからL2TP/IPsecで接続出来ない件、筆者環境では解決しました。
追記:2021/12/08
MikroTikから公式フォーラムのドキュメントと動画が公開されました。
https://mt.lv/RouterOSv7