Mikrotikの最新情報が掲載されるニュースレター、その88号となる2019年4月版が公開になりました。
内容は以前にも記事にした、3階に開催されたMUM EU 2019で公開になった情報が主な内容のようです。
MikroTik configuration app for iOS and Android devices
以前からAndroidの場合はbeta扱いで開発の続いていた、モバイル向けアプリが正式にリリースになりました。Android版とiOSの両方が用意されているので、簡単な設定や状態の確認が出来るようになったのではないでしょうか。
New PWR-LINE series products
日本ではだいぶ下火になってしまったPLCですね。ヨーロッパや北米を含めた海外は住居が広いので需要があるのでしょうか?
USプラグのものとEUプラグの2種類が販売されるようです。
- PL6400 comes with plug type A (commonly used in the USA, Canada, Mexico & Thailand)
- PL7400 comes with plug type C (commonly used in Europe, South America & Asia)
The device is fully compatible with our PWR-LINE AP and the newest revisions of products that have a microUSB port, such as hAP lite, hAP lite tower, hAP mini, mAP and mAP lite. A simple software upgrade to v6.44+ enables this feature (supported by the mentioned devices with serial numbers that ends with /9xx. PWR-LINE functionality is also supported by some of previously manufactured units – if you have unit with serial number that ends with /8xx , upgrade to 6.44+ and see if PWR-LINE interface shows up)
RouterOS 6.44以降のバージョンでは、microUSBを持つhAP系列のRouterboard製品では、今回のPWR-LINEシリーズと連携できるようですね。
CCR upgrades
以前に取り上げた記事の通りですが、対象はCCR1036だけのようです。
以前のモデルと比較すると、フルサイズのUSBポート、改良されたデザインの冗長電源、RJ45シリアルポート、そして耐久性、効率、信頼性の全般的な改善を加えた、とあるので、だいぶ頑張って改良を加えてきたようです。
CCR1036も搭載するメモリ量の違いで2タイプ販売するようです。
- 4 GB for CCR1036-8G-2S+
- 8 GB for CCR1036-8G-2S+EM
S+RJ10 improvements
Mikrotikから販売されているSFP+ 10Gb Ether変換transceiverですが、こちらもハードウェアそのものとファームウェアが改善されたものが販売されるようです。嬉しいことに価格は据え置きみたいですね。
- 最大10218バイトのジャンボフレームがサポートされるようになりました。
- インターフェイスメニューに実際のリンク速度が表示されます。以前は100M / 1G / 2.5G / 5Gのリンク速度が正しく報告されていませんでした。
- DDMモニタリング(供給電圧、モジュール温度)がサポートされました。
と、だいぶ前バージョンで報告されていた不具合を修正してきたようです。こちらもシリアルナンバーに/r2と付く形で区別できるそうです。
±48 V telecom power supply for new CCR models
Cloud Core Routerの「r2」リビジョンで使用するために別途購入可能な、12V 8 A出力の±48 V DCテレコムオープンフレーム電源(製品コードPW48V-12V85W)だそうです。
現在の電源の1つを取り外して、-新しいPW48V-12V85Wと交換するだけというもの。これはユーザー側での交換でもOKということなんでしょうか。
48V電源対応ということですが、上にもあるように電話系からの電源取得が目的なんですかね? 日本だと48Vというと産業機械とかになるんでしたっけ? ものによっては工場などでの使用の引き合いがあるかもしれません。
GPEN11
家の中に引きまわしたEthernetケーブルに対して、壁コンセントから電源を供給するユニットなんですね・・・ 安定的に通信を行うためには必要なのかも。
RBGESP
Gigabit Ether向けのサージプロテクタになります。基本的には外に設置したアンテナからのラインに対して設置することを想定しているみたいです。とはいえ室内でも問題ないと思います。
IPsec HW Encryption support for RB3011UiAS-RM
RouterOS 6.43.1からの対応だそうです。筆者はRB3011がリリースされた当初から対応しているものと勘違いしておりました。
というわけで本格的にルータとしても使用できそうです。
終わりに
以前記事にした内容を改めて確認した感じとなります。
いくつかのRouterboard製品については、改良の上でリビジョンが変わるのでさらに使い勝手の面で良くなると思います。価格は・・・というところですが、これは為替の問題などもあるので仕方がないですね。
まだまだ新製品が続くみたいなので、その辺りも色々と情報を仕入れることができたらこちらでご報告いたします。